ペーターセン(その他表記)Julius Adolf Petersen

改訂新版 世界大百科事典 「ペーターセン」の意味・わかりやすい解説

ペーターセン
Julius Adolf Petersen
生没年:1882-1933

ハンブルクスラム街バルムベック生れの大泥棒。アドルフ以下実弟のアルノルト,〈犬殺し〉ローベルトらからなるペーターセン一家は,第1次大戦後の復員兵集団の機動力を駆使して,大商店,公金に次々に略奪の手を伸ばし,盗んだ金品を気前よくスラム街の子どもたちにばらまいたため,〈バルムベックの王様〉と義賊扱いの異名を奉られた。20年代半ばに逮捕され,11年間に及ぶ獄中生活を経験したが,獄中からも暗号による命令を発して数々の犯罪を指揮した。ブレヒト三文オペラ》(1928)の大泥棒メッキー・メッサーを彷彿(ほうふつ)させる人物といえよう。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペーターセン」の意味・わかりやすい解説

ペーターセン
Petersen, Nis Johan

[生]1897.1.22. バムドルプ
[没]1943.5.9. ラーベン
デンマークの詩人小説家。第1次世界大戦後の「幻滅の時代」の代表者の一人。詩は民謡風でリズム感があり,戦争の犠牲となった人間への深い同情にあふれ,年を追って評価が高まった。詩集『夜の笛吹きたち』 Nattens Pibere (1926) ,『一群の詩』 En Drift Vers (33) ,小説『サンダル作りの町』 Sandalmagernes Gade (31) など。

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