ホウストニア(読み)ほうすとにあ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホウストニア」の意味・わかりやすい解説

ホウストニア
ほうすとにあ
[学] Houstonia

アカネ科(APG分類:アカネ科)ホウストニア属の総称。北アメリカ原産のトキワナズナH. caerulea L.がよく知られ、ヒナソウやフーストニアの名で栽培される。本種は匍匐(ほふく)性の耐寒性多年草で、高さ3~18センチメートル。葉は対生し、倒披針(とうひしん)形またはへら形で長さ0.7~1.2センチメートル。3~6月、小花柄上に中心が黄色の、紫、青または白色花を単生する。花冠は高坏(たかつき)状で4裂し、径0.8~1.2センチメートル。ロック・ガーデンや庭園で観賞する。陰陽地を問わずよく生育するが、とくに湿気のある土質で旺盛(おうせい)に育つ。霜を受けない所では2月から咲き、満開後の切り戻しでまた咲く。繁殖初夏種子取播(とりま)きと、春秋株分けによる。

[猪股正夫 2021年5月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android