ホウ・ボウ・ゆたか・みめよい

普及版 字通 の解説


4画

[字音] ホウ・ボウ
[字訓] ゆたか・みめよい

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 象形
草木のさかんに茂るさま。〔説文〕六下に「艸んにしてたるなり。生に從うて、上下するなり」という。金文字形は、禾の穂が高く伸びる形に作る。周初の金文〔康侯鼎〕に「康侯、寶彝(はうそんい)を作る」とある「康侯」は、〔書、康誥〕にみえる「小子封」にあたる。奉は苗木や秀(ほ)つ枝を奉ずる形、豐(豊)は禾の穂を豆(とう)に盛る形で、豊満の意がある。

[訓義]
1. くさのさかんなさま。
2. ゆたか。
3. みめよい。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ユタカニミツ

[声系]
〔説文〕に声として・奉・(邦)の四字を収める。奉は苗木を奉ずる形。苗木は神の憑(よ)るところ。その苗木を国の象徴とすることをという。(ほう)は神木の上に霊の降る形で、神の降臨をいう。

[語系]
phiong、pong、豐phiumは声義近く、(ほう)は茂盛、豐は豊盛。peongは封建の象徴として社主の木を植えること、その植樹のことをまた封piongという。封はその苗木を植えることをいう。

[熟語]

[下接語]
・昌・清・風・隆

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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