デジタル大辞泉 「ほてっ腹」の意味・読み・例文・類語 ほてっ‐ぱら【ほてっ腹】 [名・形動]《近世語》1 肥満して張り出た腹。また、その人。「その―くり抜いてやらんものと」〈浄・双生隅田川〉2 馬子まごが馬をののしっていう語。「けたいの悪い―めと鞭むちを打ち」〈浄・西王母〉3 腹がよじれるほどおかしいこと。また、そのさま。笑止千万。「あの時代は―な事がいけえことごぜえましたよ」〈滑・浮世風呂・四〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ほてっ腹」の意味・読み・例文・類語 ほてっ‐ぱら【ほてっ腹】 〘 名詞 〙① 張り出た大きな腹やそのような腹をした人をののしっていう語。[初出の実例]「その竹みつがひ、梶兵衛がほてっ腹へはいるべきや」(出典:浮世草子・色の染衣(1687)四)② 馬子が馬をののしっていう語。畜生め。[初出の実例]「ほてっぱらめと鞭を打ち」(出典:浄瑠璃・日本西王母(1699頃)道行)③ ( 形動 ) 腹筋がよじれるほどおかしいこと。笑止なこと。また、そのさま。[初出の実例]「弁慶ふっと吹出し、やや事可笑(おかし)ほてっはら」(出典:浄瑠璃・末広十二段(1715頃)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例