ボギン(読み)ボギン(その他表記)bogin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボギン」の意味・わかりやすい解説

ボギン(孛菫)
ボギン
bogin

中国,代の女真部族長の称号。女真語で首長の意。各部族の長のボギンは多く世襲で,平時は自己の部族の行政,司法を司り,戦時には部族兵の多寡によって猛安 (千戸長) または謀克 (百戸長) の称号をおびて軍を指揮した。この軍事組織の猛安・謀克制が金の建国後,行政,軍事両機能を兼ねることになり,女真人がみなこれに属したため,ボギンの意味は失われ,結局単に家柄を表わす冠称にすぎなくなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む