ボリスピリニャーク(その他表記)Boris Andreevich Pil’nyaku

20世紀西洋人名事典 「ボリスピリニャーク」の解説

ボリス ピリニャーク
Boris Andreevich Pil’nyaku


1894 - 1941
ソ連の小説家。
元・全ロシア作家同盟議長。
モジャイスク生まれ。
本名Boray A.〉 ボガウ〈Vogau。
ロシア各地を放浪し、大学卒業後、この経験を下地象徴主義、自然主義的作風の作品を生み出す。長編「裸の年」(1921年)で一躍脚光を浴びたが、スターリンによる赤軍司令官フルンゼ謀殺をモデルとした「消されない月の話」(’26年)は発禁となる。’29年全ロシア作家同盟議長に就任したが、「マホガニー」(’29年)でソ連を風刺したため文壇から追放される。二度来日し、「日本の太陽の根」(’26年)、「石と根」(’34年)などを発表したが、’37年日本のスパイ容疑で逮捕され、獄死した。’63年に復権した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android