20世紀西洋人名事典 「ボレスワフプルス」の解説
ボレスワフ プルス
Bolesław Prus
1847.(1845.説あり) - 1912
ポーランドの小説家。
本名グウォバツキ アレクサンデル。
実証主義期のポーランドを代表する小説家。少年時代から愛国独立運動に参加、一月蜂起に加わる。時事評論家として独立直後のポーランド社会の悲惨な状態を暴き、貧しい人々への同情をユーモラスな筆致に込め、短編「ミハウコ」(1880年)邦訳「椋のミハイル」、「アンテク」(1881年)、「チョッキ」(1882年)等の傑作を残した。1886年最初の長編「とりで」を発表。その後、1880年代実証主義文学の最も円熟した作品とされる長編「人形」(1887〜1889年)を発表。他の作品に大衆歴史小説「ファラオ」(1895〜1896年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報