ボロジノ(英語表記)Borodino

デジタル大辞泉 「ボロジノ」の意味・読み・例文・類語

ボロジノ(Borodino/Бородино)

ロシア連邦西部、モスクワ州の村。同州西部、首都モスクワの西約120キロメートルに位置する。1812年にロシア軍とナポレオン1世率いるフランス軍が戦ったボロジノの戦い舞台として知られる。当時の古戦場は広大な範囲にわたって保全され、戦史博物館や記念碑がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「ボロジノ」の意味・わかりやすい解説

ボロジノ
Borodino

ロシア連邦西部,モスクワの西方124kmの村。1812年のナポレオンモスクワ遠征の際の最大の激戦地であり,また第2次世界大戦中(1941年10月)の激戦地の一つ。ナポレオンがみずからいう〈生涯最大の戦闘〉は1812年9月5日から8日までここで行われた。苛烈な戦いの後,ロシア軍はモスクワへ後退したため,ナポレオン軍の勝利とも見られるが,大局的見地に立つとき,これ以後ロシア軍がかえって優位に立ったといえる。ナポレオンの戦略としては戦史上の評価低い
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世界大百科事典(旧版)内のボロジノの言及

【レールモントフ】より

…このころからデカブリストなきあとの暗黒体制のもとで,反逆と幻滅をうたったレールモントフの本領がいかんなく発揮される。ナポレオン戦争の勇者をたたえた詩《ボロジノ》(1837),みずからの名誉を守ろうと権力に雄々しく挑戦した商人をうたった叙事詩《商人カラーシニコフの歌》(1837),詩《思索》(1838)で現代人の無為を鋭く批判した。38年首都への帰還を許され,文壇の流行児としてもてはやされても,上流社会を見下した態度は変えなかった。…

※「ボロジノ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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