改訂新版 世界大百科事典 「ボロー」の意味・わかりやすい解説 ボローGeorge Borrow生没年:1803-81 イギリスの小説家,エッセイスト。放浪の作家として知られ,イギリス,ヨーロッパ各地,近東を広く旅し,その体験から多くの紀行・小説を書いた。とくにジプシーについての権威とみられ,《ジンカリ--スペインのジプシー》(1841),《スペインの聖書》(1843),《ラベングロー》(1851)などが知られている。メリメの小説《カルメン》の中に彼の名が登場する。執筆者:小池 滋 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボロー」の意味・わかりやすい解説 ボローBorrow, George (Henry) [生]1803.7.5. イーストディアラム[没]1881.7.26. オールトンブロードイギリスの作家。軍人の家に生まれ父親に従って国内各地を移動,20歳頃から放浪生活に入り,ロシア,ポルトガル,スペインなどを旅行。抜群の語学力を駆使した翻訳もある。ロマの集団に加わってイギリスの田舎を放浪した経験を語る小説『ラベングロー』Lavengro(1851)や『ロマニー・ライ』The Romany Rye(1857),スペインでの聖書普及事業の経験を述べた紀行『スペインにおける聖書』The Bible in Spain(1842)などで知られる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by