ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボードアン2世」の意味・わかりやすい解説
ボードアン2世
ボードアンにせい
Baudouin II
[没]1273.10. フォッジア
ラテン帝国最後の皇帝 (在位 1228~61) 。ボードアン1世の姉ヨランダと第3代皇帝ピエール・ド・クルトネの息子で,第4代皇帝ロベール (兄) の死後,即位。ビザンチンの亡命政権ニカイア帝国のヨハネス3世とブルガリアのアセン2世にはさまれ,1236年と 45年の2度ヨーロッパに援助を求めたが,実を結ばず,61年7月ニカイアのミカエル8世に首都コンスタンチノープルを奪われた。首都の再奪回をはかり,67年アンジュー伯シャルル1世 (ナポリとシチリア王) と同盟を結び,73年息子フィリップとシャルル1世の娘を結婚させたが,その数日後,首都奪回の夢を果さず没した。
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