最新 地学事典 「ポトシ型錫鉱床」の解説
ポトシがたすずこうしょう
ポトシ型錫鉱床
Potosi type tin deposit
ボリビアのPotosi・Oruro・LaPazを通り,アンデス方向に900km以上続くBoli-vian tin beltに産するAg・Snの熱水鉱床。錫鉱床には古生層中のマント型,中生代貫入岩に伴う鉱脈型,新第三紀貫入岩に伴うポトシ型があるが,ポトシ型の多くは斑岩錫鉱床とされたので,この呼称も用いられなくなった。Oruro・San Pablo・Llallagua(産出Sn量50万t)・Potosi・Chorolqueなどの鉱床がある。早期鉱化作用で石英・錫石・輝蒼鉛鉱・鉄マンガン重石・電気石,これに遅れて磁硫鉄鉱・硫砒鉄鉱・黄銅鉱・黄錫鉱・フランケ鉱・閃亜鉛鉱など硫化物が晶出し,累帯を示すのでテレスコーピングの典型とされる。関係火成岩のK-Ar年代は17~15Ma, 13.5~12Maに集中。ブラジル楯状地の錫花崗岩と上記3型の錫鉱床の成因的関連も示唆されている。16世紀スペインの植民地時代にほとんどの鉱床が発見され,二次富化帯のAgから開発が行われた。
執筆者:矢島 淳吉
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

