20世紀西洋人名事典 「ポールワルデン」の解説
ポール ワルデン
Paul Walden
1863.7.26 - 1957.1.22
ドイツの化学者。
元・ラトビア大学学長,元・ロストク大学教授,元・チュービンゲン大学客員教授。
ラトヴィア生まれ。
リガ工業大学に入り、F.W.オストワルトのもとで電気化学の研究。その後ライプツィヒ、ミュンヘンに遊学後、リガ工業大学教授、ラトビア大学学長を歴任。1919年ドイツに渡り、同年ロストク大学教授、’47年チュービンゲン大学客員教授を歴任。主な業績は1893年リンゴ酸の置換反応に関連していわゆるワルデン反転の現象を発見。1906年ワルデンの規則、’25年液体二酸化硫黄の酸塩基反応を発見。後年は化学史に関心をよせ、「化学史年表」(’52年)の編集などに従事。’45年の空襲で1万冊の化学蔵書を焼失。他の著書に「Handbuch der Stereochemie」共著(1894年)、「1880年来の有機化学史」(1941年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報