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まうし マウシ

デジタル大辞泉の解説

まうし[助動]

[助動][○|まうく・まうかり|○|まうき|まうけれ|○]動詞の未然形に付く。希望しない意を表す。…したくない。…するのがいやだ。
「この君の御童姿、いと変へまうくおぼせど」〈・桐壺〉
[補説]希望の助動詞「まほし」の反対の意を表す語で、「ま憂(う)し」の意。希望の助動詞「まほし」が「ま欲し」と理解され、その類推として成立した。推量の助動詞「む」の未然形「ま」に接尾語「く」が付き、さらに、形容詞「憂し」が付いた「まくうし」の音変化とみる説もある。中古・中世の仮名文学を中心に用いられた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

まうし

( 助動 ) ( ○ ・まうく(まうかり) ・○ ・まうき ・まうけれ ・○ )
〔「まく憂し」の転。「まくほし→まほし」の類推によって生じたもの。中古中期から中世前期まで用いられた〕
打ち消し希望の助動詞。動詞の未然形に接続する。「まほし」の反対語で、「…したくない」の意を表す。 「この君の御童姿いと変へまうく思せど、十二にて御元服し給ふ/源氏 桐壺」 「髪いと長き女をかき給ひて、鼻に紅べにをつけて見給ふに、かたにかきても見まうきさましたる/源氏 末摘花」 〔 (1) この語の用例はあまり多くない。終止形の例は見当たらない。 (2) 中世には連用形に付いた例もある。「玉の台と住まひし海人苫屋も住みまうく、渚を洗ふ浪の音も折から殊に哀れなり/平家 六本・延慶本」〕

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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