ませ(読み)マセ

デジタル大辞泉 「ませ」の意味・読み・例文・類語

ませ[名・形動]

[名・形動]《動詞「ませる」の連用形から》年齢の割におとなびていること。また、そのさまや、そのような人。早熟。→おませ
「女は―な物ではあり」〈一葉十三夜

ませ[助動]

[助動]丁寧助動詞「ます」の命令形
丁寧の気持ちを込めて、相手にある動作を要求する意を表す。「どうかお許しくださいませ
丁寧の気持ちを込めて挨拶する意を表す。「ごめんくださいませ
[補説]12とも「いらっしゃる」「くださる」「なさる」などの尊敬語に付いて用いられる。また、「まし」となることもある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ませ」の意味・読み・例文・類語

ませ

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ませる」の連用形の名詞化 ) ませていること。子どもなどが年齢の割に大人びていること。こざかしいこと。また、その人。早熟。おませ。
    1. [初出の実例]「盗(ぬすみ)かはくは何奴(どいつ)じゃい、ませの自然生(じねんじょ)めか」(出典浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)中)

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