20世紀西洋人名事典 「マックスメル」の解説
マックス メル
Max Mell
1882.11.10 - 1971.12.13
オーストリアの劇作家,小説家,詩人。
ウィーン生まれ。
第一次世界大戦に従軍するが、ほぼ生涯にわたり小説や戯曲、詩を書き続ける。カトリック的信仰に支えられ、郷土の自然や伝統、民族性を反映した作品を書く。三部作の使徒劇(1922〜27年)は不信心の真実追究者が最後に人間自身の内に神聖が宿ることを信じるヒューマニストになる過程を描く。中世的大衆演劇の天才的革新者といわれる。他の作品に「ニーベルンゲンの災厄」(’51年)、「ジャンヌ・ダルク」(’56年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報