ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マルシュアス」の意味・わかりやすい解説 マルシュアスMarsyas ギリシア神話の半獣神シレニまたはサチュロスの一人。アテナ女神が発明した楽器で,吹くと頬がふくれ,顔が醜くなるという理由で捨てた笛を拾い,巧みに吹くようになった。増長した彼はアポロンの竪琴に対して,ミューズたちを審判官にして,音楽の技比べを挑んだが敗れ,罰としてアポロンにより木にくくりつけられ,生皮をはがれた。流れ出た彼の血はフリュギアのマルシュアス川となったという。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報