生皮(読み)ナマカワ

デジタル大辞泉 「生皮」の意味・読み・例文・類語

なま‐かわ〔‐かは〕【生皮】

なまのままの新しい皮。はいだばかりで、まだ乾燥加工のしてない皮。「生皮をはぐ」
がんかもの皮を酢に漬けたもの。煮たてた醤油につけて食べる。
怠けること。ものぐさなこと。また、その人。
物ぐさ蔵人と召されけるより、世には―の蔵人とも呼ぶ」〈鶉衣・蔵人伝〉

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精選版 日本国語大辞典 「生皮」の意味・読み・例文・類語

なま‐かわ‥かは【生皮】

  1. 〘 名詞 〙
  2. よく乾いていない皮。なまのままの皮。
    1. [初出の実例]「なまかはにそだつは竹の子共哉〈玄佐〉」(出典:俳諧・ゆめみ草(1656)夏)
  3. 料理の一つ。雁・鴨などの皮を酢に漬けたもの。煮たてた醤油につけて食べる。〔料理物語(1643)〕
  4. ( 形動 ) なまけること。ものぐさがること。また、そのさまや人。
    1. [初出の実例]「ものかかず、どんで、ふかんで、ひるねして、ひっこみしあん、びゃうじゃ、なまかは」(出典:仮名草子・長者教(1627))
  5. ( 形動 ) 中途半端なさま。
    1. [初出の実例]「なま皮に被申上故、御気にさかひ」(出典葉隠(1716頃)一)

いき‐がわ‥がは【生皮】

  1. 〘 名詞 〙 生きている動物の皮。動物からはぎ取ったばかりの皮。「生き皮をはぐ」の形で用いる。
    1. [初出の実例]「キツネノ iqigauauo(イキガワヲ) ハイデ」(出典:天草本伊曾保(1593)狼と狐の事)

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