20世紀西洋人名事典 「マルティーンワルザー」の解説
マルティーン ワルザー
Martin Walser
1927.3.24 -
ドイツの小説家,劇作家。
レーゲンスブルク大学、チュービンゲン大学で学び、1951年カフカ論「ある形式の記述」で学位を取得。その後南ドイツ放送局にディレクターとして勤務。’57年以降創作に専念し、カフカ風の作品から出発し、ブレヒトの影響を受け、寓意劇手法などを用いながら現代社会を批判する戯曲を発表。’55年「家のうえの飛行機」で47年グループ賞、「フィリップスブルクの結婚」(’57年)でヘルマン・ヘッセ賞を受賞。他の作品に小説三部作「ハーフタイム」「一角獣」「転落」(’60〜73年)、「愛の彼方」(’76年)、「逃げる馬」(’78年)、「心のはたらき」(’80年)、戯曲「かしの木とアンゴラ兎」(’62年)、「室内のたたかい」(’67年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報