マルミミゾウ(読み)まるみみぞう(英語表記)forest elephant

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マルミミゾウ」の意味・わかりやすい解説

マルミミゾウ
まるみみぞう / 丸耳象
forest elephant
[学] Loxodonta africana cyctotis

哺乳(ほにゅう)綱長鼻目ゾウ科の動物アフリカゾウの1亜種で、西アフリカのカメルーンからコンゴ地方、アンゴラの森林地帯に分布する。体高2.4メートル以下。もう一つの亜種アフリカゾウに比べ体は小さい。2001年に報告された遺伝子研究によれば、アフリカゾウとは異なることが判明し、別種とすべきであるとの意見もある。

[齋藤 勝]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

小学館の図鑑NEO[新版]動物 「マルミミゾウ」の解説

マルミミゾウ
学名:Loxodonta cyclotis

種名 / マルミミゾウ
別名 / シンリンゾウ
科名 / ゾウ科
解説 / 森林の中で生活し、なかなか人の目にふれません。10頭までの小さな群れをつくります。以前、アフリカゾウの亜種とされていましたが、DNA分析によって別種とわかりました。
体長 / 4~6m/肩高1.6~2.9m
体重 / 2.7~6t
食物 / 木の葉
分布 / アフリカ西部と中央部の森林
絶滅危惧種 / ☆

出典 小学館の図鑑NEO[新版]動物小学館の図鑑NEO[新版]動物について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マルミミゾウ」の意味・わかりやすい解説

マルミミゾウ
Loxodonta cyciotis; forest elephant

長鼻目ゾウ科。肩高 2.1m。アフリカゾウの1亜種とされることもあり,分類学上問題点が残されている。全体に小型で,耳がその名のように丸く,アフリカゾウよりも小さい。牙も短くて細く,その先端下方に伸びる。カメルーン,コンゴ共和国コンゴ民主共和国などの森林地帯に分布する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

春闘

春の時期に労働組合が一斉に賃上げ、労働条件の改善に関する交渉を行なうこと。欧米では、産業別に強力な労働組合が存在し、それらが労働条件改善への闘争を繰り広げて成果を得てきた。だが、日本では企業ごとに労働...

春闘の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android