マーガレット・バークマンランバート(英語表記)Margaret Bergman Lambert

現代外国人名録2016 の解説

マーガレット・バークマン ランバート
Margaret Bergman Lambert

職業・肩書
走り高跳び選手

国籍
米国

生年月日
1914年

出身地
ドイツ・ラウプハイム

別名
ドイツ名=ベルクマン,グレーテル

経歴
ユダヤ系。父は繊維加工で成功して約100人の従業員を雇う裕福な家庭に育つ。6歳から地元のクラブでスポーツを始め、10歳で走り高跳び、走り幅跳び砲丸投げなど陸上競技に本格的に取り組む。得意の走り高跳びでは、地方、全国大会で好成績を連発していたが、19歳の時ヒトラー政権を掌握するとベルリン大学への入学も取り消された。1934年英国に留学、’35年英国の走り高跳びの英国選手権で優勝。’36年女子走り高跳びのドイツ記録保持者(1メートル60)だったが、反ユダヤ的措置により、ベルリン五輪出場の夢を阻まれた。’37年米国に移住ニューヨーク家政婦やマッサージ師などで生計を立て、’38年ドイツ人と結婚。米国選手権でも優勝したが、その後競技から退いた。’90年代に入りドイツへの招待が舞い込む度に拒否していたが、’96年ドイツ五輪委員からのアトランタ五輪招待を受け入れ、観戦した。2009年にはドイツで自身主人公にした映画「ベルリン36」が公開され、その後、ドイツの陸上競技連盟により、当時の1メートル60がドイツ最高記録に公認された。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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