日本大百科全書(ニッポニカ) 「マーボ豆腐」の意味・わかりやすい解説
マーボ豆腐
まーぼどうふ / 麻婆豆腐
中国四川(しせん)省の名物料理。中国語読みはマーポートウフー。本来は、肉と豆腐に少量のネギを加え、ニンニク、ショウガ、豆鼓(トウチー)、豆瓣醤(トウパンチャン)など四川特有の香味料で味を調えたものである。日本では、このほかにピーマン、シイタケ、ニンジンなどを入れて栄養的な考慮も加味し、一般総菜として普及している。
[野村万千代]
作り方
4人分として豚ひき肉150グラム、ネギ半分、豆腐2丁、赤唐辛子1本、豆鼓大さじ1、ニンニク1片、ショウガ1片、酒大さじ1~2、豆辨醤大さじ1、砂糖大さじ2分の1~1、かたくり粉大さじ1、塩、しょうゆ、油、スープ少々を用意する。豚ひき肉に、酒、しょうゆ、かたくり粉を入れてよく混ぜ合わせる。豆腐は2.5センチメートル角に切り、水をきる。中華鍋(なべ)に大さじ1~2の油を入れて熱し、たたきつぶした豆鼓、赤唐辛子のみじん切り(種子を抜く)、ネギ・ショウガのみじん切り、ニンニクの細かくつぶしたものを入れて炒(いた)め、香りが出てきたら豚肉を加え、へらで押さえ付けるようにしながら肉によく火を通す。豆辨醤(八丁みそでもよい)とスープを適量入れてどろりと伸ばし、水きりの豆腐を入れ、蓋(ふた)をして少し煮込む。このとき、砂糖、塩で味を調え、とろみの少ないときは、かたくり粉の水ときを加える。熱いところを供する。
[野村万千代]