ミトラダテス2世(読み)ミトラダテスにせい(その他表記)Mithradatēs II

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミトラダテス2世」の意味・わかりやすい解説

ミトラダテス2世
ミトラダテスにせい
Mithradatēs II

古代イラン,アルサケス朝パルティア帝国の王 (在位前 123頃~87頃) 。遊牧民サカ族との戦いで戦死した父アルタバヌス2世の跡を継いで王位につき,東部に侵入したサカ族を追払い,西方のメソポタミア征服,アルメニア王を降伏させ,大王と称された。前 92年にはローマとの間に最初和平を結んだ。

ミトラダテス2世
ミトラダテスにせい
Mithradatēs(Mithridatēs) II

古代ポントス王国の王。ミトリダテスとも呼ばれる。王位継承順位に史料上の問題があり,1世とも数えられる。在位前 302~前 266年。アマセイアを首都としてポントス王国を創始。セレウコス朝に抵抗し,ビチュニア王国のニコメデスと協力してフリュギアに入植した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android