ミナクシ寺院(読み)ミナクシジイン(その他表記)Meenakshi Temple

デジタル大辞泉 「ミナクシ寺院」の意味・読み・例文・類語

ミナクシ‐じいん〔‐ジヰン〕【ミナクシ寺院】

Meenakshi Templeインド南部、タミルナドゥ州の都市マドゥライにあるヒンズー教寺院。17世紀、ナヤク王国のティルマーラ=ナヤクにより建立。ミナクシ女神と夫シバ神を祭る。東西南北をはじめ合計11基のゴープラム塔門)があり、最も高いものは46メートルある。千柱殿の985本の石柱にはヒンズー教ゆかりの神々や動物の浮き彫りが施されている。南インドを代表するヒンズー教寺院の一として広く知られる。ミナクシアマン寺院ミナクシスンダレーシュワラ寺院

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミナクシ寺院」の意味・わかりやすい解説

ミナクシ寺院
みなくしじいん
Meenakshi Temple

インド南端に近いマドゥライにある世界最大のヒンドゥー教寺院。群像彫刻に覆われた11基の塔門(ゴプラム)が並び建つさまは壮観である。最高の塔門の高さは46メートルもある。寺院の起源は紀元前にまでさかのぼると考えられ、各時代の建物が混じり合っているが、現在のような偉容は17世紀中ごろナヤク王朝のティルマーヤ・ナヤク王の治世に完成した。主神はシバとその神妃ミナクシ。千柱殿に林立する985本の石柱をはじめ、境内各所に多数ある石柱には、神々、武人天女、動物などの優れた彫刻がみられる。

[紅山雪夫]

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