ミネット(英語表記)minette

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミネット」の意味・わかりやすい解説

ミネット
minette

岩石名として用いられる場合と,鉄鉱石名として用いられる場合がある。 (1) カリ長石黒雲母ランプロファイア。おもにカリ長石 (正長石または玻璃長石) と斑状の黒雲母とから成る暗色の脈岩。少量の透輝石,角閃石,斜長石石英などを伴うことがある。カリ長石の代りに斜長石を主成分とするものはケルサンタイト,黒雲母の代りに普通輝石,普通角閃石を含むものはフォーゲサイト,アルカリ角閃石,アルカリ輝石を主とするものはソーダミネットなどと呼ばれる。 (2) フランスとドイツの国境地域,ルクセンブルクに産する中生代ジュラ紀の浅海成鉄鉱層の鉱石。魚卵状組織を示す褐鉄鉱 (ときに赤鉄鉱) を主とし,菱鉄鉱,海緑石などを伴うのが特徴。ヨーロッパの主要鉄資源である。

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