大学事典 「ミラノ工科大学」の解説
ミラノ工科大学[イタリア]
ミラノこうかだいがく
ミラノにある国立大学。1863年に創設され,当初は高等技術学校(イタリア)(Istituto Tecnico Superiore)と呼ばれた。イタリア最初の工学系高等教育機関。1865年に美術アカデミーを統合して建築学校を併設。1923年に国立となった。1927年よりダ・ヴィンチ広場に本部を持ち,33年に建築学部,53年にヨーロッパ大陸初の電算センターを設置。1987年以降にコモ,レッコ,クレモナ,マントヴァなど近隣の町に分校を開校し,「ポリテク網」と呼ばれる分校ネットワークをつくっている。2004年以降はトリノの総合工科大学とも教育・研究における連携を図っている。教員には産業化学者ジュリオ・ナッタなどのノーベル賞受賞者や,著名人が多い。2011年には4スクオーラ,12学科,教員数1306人,2015年の登録学生数約4万2500人。
著者: 児玉善仁
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報