味醂干し(読み)ミリンボシ

精選版 日本国語大辞典 「味醂干し」の意味・読み・例文・類語

みりん‐ぼし【味醂干】

  1. 〘 名詞 〙 イワシ、タイ、アジなどの小魚を開き、味醂、醤油、砂糖などをまぜた液にひたして味をつけてから乾燥させたもの。
    1. [初出の実例]「山奥に便利なやうに、鰯のさくら干と、かまぼこ、味淋干(ミリンボシ)などを」(出典:新聞人の打明け話(1931)〈大阪毎日新聞整理部編〉仙人から賄賂を貰ふ〈平野嶺夫〉)

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「味醂干し」の解説

みりんぼし【味醂干し】

魚を開き、みりんしょうゆ・砂糖などを合わせたたれにつけ込んで乾燥させた干物。いわし・あじ・さんまなどをよく用いる。いかを用いたものもある。◇「桜干し」ともいうが「みりん干し」のほうが一般的。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の味醂干しの言及

【干物】より

…焼干しは焼いて乾かしたもので,アユ,フナ,ワカサギ,ハゼなどでつくる。調味干しは,みりん干しのように調味液につけてから乾かしたもので,イワシや小型のアジやカレイなどでつくる。ムロアジ,トビウオなどのくさやもこれに属するかもしれない。…

※「味醂干し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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