日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミーク」の意味・わかりやすい解説
ミーク
みーく
Ronald Lindley Meek
(1917―1978)
ニュージーランド生まれのイギリスの経済学者。ウェリントン大学(ニュージーランド)、ケンブリッジ大学で学び、グラスゴー大学講師ののち、レスター大学教授。経済学史(おもに古典派)、マルクス経済学の研究家。ドッブ、スウィージーとともに、英米を代表するマルクス経済学者の1人として一時期を画した。晩年には、アダム・スミス『法学講義』の編集にも従事し、そこに示された狩猟・牧畜・農業・商業という歴史の四段階論が社会科学としての経済学の理論化に大きな役割を果たしたことを強調した。日本にも二度訪れ、学界に大きな刺激を与えた。
[星野彰男]
『R・L・ミーク著、時永淑訳『経済学とイデオロギー』(1969・法政大学出版局)』▽『R・L・ミーク著、時永淑訳『スミス、マルクスおよび現代』(1980・法政大学出版局)』