フランスの天文学者C.メシエが作った最初の星雲と星団のリスト。すい星と誤認しがちな雲状の天体を記録したのが発端で,1771年に45個,後に少しずつ増加し,後輩のP.F.A.メシャンの発見したものも加えて81年には103個になった。ただし,101番から103番まではメシエ自身が観測確認できなかったもので,この意味ではほんとうのメシエ星表は100番までと考えるのが正しい。20世紀になり,科学史家たちが,観測帳や書簡を調べてさらに7個を追加することを提案した。一般にはこれらもメシエ天体として扱われることが多い。110個目は1966年に加えられている。内訳は不定形星雲7,散開星団27,惑星状星雲5,球状星団29,銀河系外星雲38,恒星の集り2で,残り2個は実体不明である。このカタログ記載の番号はカニ星雲はM1,アンドロメダ銀河はM31などのように今も星雲,銀河の名まえとして用いられている。
執筆者:大沢 清輝
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…75年,木星の衛星の食の観測から光速度を求めたO.C.レーマーの有名な仕事もここで行われた。18世紀に入ると,パリ天文台の観測家たち,例えばN.L.deラカイユは南アフリカへ赴いて南天星の組織的研究を行い,C.メシエは星雲,星団,銀河103個を含むメシエ星表を発表して,恒星・銀河天文学の歴史を開いている。19世紀後半の1876年には,パリ郊外にムードン天体物理天文台を建設し,口径1mの反射,83cmの屈折両望遠鏡や太陽観測装置を備えて新しい活動を開始した。…
※「メシエ星表」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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