メッシュ・マップ(読み)めっしゅまっぷ(英語表記)mesh map

日本大百科全書(ニッポニカ) 「メッシュ・マップ」の意味・わかりやすい解説

メッシュ・マップ
めっしゅまっぷ
mesh map

地表面に方眼線をかけ、各方眼の区域ごとの土地の情報を表示した地図。各種の情報を数値化または記号化して、磁気テープなどに入力しておき、コンピュータを使って、これらをそのまま、または加工して地図の形に表現する。方眼の切り方にはいろいろあるが、日本では、国土地理院発行の縮尺2万5000分の1の地形図を縦・横それぞれ10等分した方眼を「基準メッシュ」としており、この1方眼は約1平方キロメートルにあたる。この基準メッシュだけでなくさまざまなメッシュに基づく各種の土地情報が国土地理院に整備されており、これを利用して土地の開発・利用、防災などに関するメッシュ・マップを作成することができる。

[五條英司]

『総務省統計局編・刊『国勢調査に関する地域メッシュ統計地図』各年版』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メッシュ・マップ」の意味・わかりやすい解説

メッシュマップ
grid square map

地図上に等形等積の網目をかけて得られたメッシュ単位 (区画) ごとに対象を表わした地図。質的な対象を適当な数量化によって量的な表現に変えて表示することも可能である。メッシュ単位ごとに均一化されて等値等質部分が面的に把握される点では分布図でもある。使用されるメッシュ (網目) の形は,三角形,四角形,六角形などいくつかあるが,正方形の方眼が最も多く採用されている。メッシュマップは 1960年頃から電子計算機の発達を背景として普及したもので,ラインプリンタでメッシュ解析の結果を地図の形に印字にしたものをリンマップ lin mapという。日本では国土地理院発行の縮尺2万 5000分の1地形図を縦,横それぞれ 10等分した方眼を基準メッシュとし,これに基づく各種の土地情報が国土地理院に整備されており,地域開析や予測調査などに用いられている。

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