日本大百科全書(ニッポニカ) 「モジョケルト人」の意味・わかりやすい解説 モジョケルト人もじょけるとじんModjokerto man 原人に属する化石人類。1936年にインドネシア、東ジャワのモジョケルトの下部更新世(洪積世)後期のプチャンガン層からデュイフィエJ. Duyfjesが発見。本標本は幼児の頭蓋(とうがい)冠で、顔面部や頭蓋底は欠如。前頭部の後退は同年齢の現代人のそれより強い。特徴はとらえがたいが、オランダの人類学者ケーニヒスワルトによればピテカントロプスに属し、今日、ホモ・エレクトゥス・モジョケルテンシスとよばれている。[香原志勢] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例