ものぞ(読み)モノゾ

デジタル大辞泉 「ものぞ」の意味・読み・例文・類語

もの‐ぞ

[連語]形式名詞「もの」+係助詞「ぞ」。古くは「ものそ」とも》
強い断定の意を表す。…ものである。…ものだ。「これしきの寒さ、何するものぞ
「旅にはあらはなる事もある―」〈落窪・四〉
多く推量助動詞「む」に付いて)想像する気持ちを強める意を表す。きっと…にちがいない。
「まだ明かきほどに来なむ―」〈・蛍〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ものぞ」の意味・読み・例文・類語

もの‐ぞ

  1. 〘 連語 〙 ( 名詞「もの」に係助詞「ぞ」の付いたもの。古くは「ものそ」とも ) 活用語連体形を受け、終助詞のようにはたらいて指示・強調する。
    1. [初出の実例]「もののふの臣の壮士(をとこ)大君の任けのまにまに聞くといふ物曾(ものソ)」(出典万葉集(8C後)三・三六九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む