モホール計画(読み)モホールけいかく(その他表記)Mohole project

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モホール計画」の意味・わかりやすい解説

モホール計画
モホールけいかく
Mohole project

地殻を貫いてモホロビチッチ不連続面にまで達する穴をあけようと,アメリカ計画された実験計画。 1961年カリフォルニア沖で行われた予備実験では深さ 3600mの海底ボーリングを行い,深さ 200m足らずの穴を掘っただけで終った。この実験後,技術的・経済的理由でこの計画は中止された。しかし 68年以後,海底の地質学重要性が認識されるようになってモホール計画の思想深海掘削計画となって生れ変り,国際的な事業となった。

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世界大百科事典(旧版)内のモホール計画の言及

【深海掘削計画】より

…深海底に掘削を行い,海底の性質を研究する計画。1950年代の国際地球内部開発計画(UMP)の一環としてモホロビチッチ不連続面(通称モホ面)を貫いてマントルまで達しようとしたモホール計画が取り上げられ,予備的な実験が行われたが,成功を見ずに中断された。DSDPでは,モホール計画の失敗を教訓として,モホ面まで貫くという意図はあきらめたが,もっと浅い掘削によって深海堆積物や地殻上部を研究しようというもので,当初はアメリカの数個の海洋研究所が合同・立案し,JOIDES(ジヨイデス)(Joint Oceanographic Institutions Deep Earth Sampling Program)の名のもとに1968年開始された。…

※「モホール計画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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