最新 地学事典 「モレノ石」の解説
モレノせき
モレノ石
morenosite
化学組成NiSO4・7H2Oの鉱物。へきばん(碧礬)とも。直方晶系,空間群P212121,格子定数a1.186nm, b1.208, c0.681,単位格子中4分子含む。鍾乳状ないし皮殻状の吹出し物として産出。緑白~緑色。透明ないし半透明,ガラス光沢。条痕は淡緑白色。水に可溶。劈開{010}に明瞭。硬度2~2.5,比重1.95。薄片では淡緑色,屈折率α1.47, β1.49, γ1.49, 2V(-)42°,光分散r>v弱。Mgの瀉利塩(エプソマイト),Znの皓ばん(ゴスラライト)とは同構造。ニッケルの硫化物の分解によって生成。日本では三重県鳥羽市菅島の蛇紋岩の割れ目に産出。名称は,19世紀のころのスペイン人Morenoにちなむ。
執筆者:吉井 守正・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

