やいの(読み)ヤイノ

精選版 日本国語大辞典 「やいの」の意味・読み・例文・類語

や‐いの

  1. ( 間投助詞「や」と終助詞「い」「の」とが重なったもの )
  2. 文末にあって聞き手に働きかける。主として女性が用いる。→やい
    1. [初出の実例]「それでさうしを、くさざうしといふぞやいのと仰られた」(出典:咄本・軽口大わらひ(1680)五)
  3. 人を表わす体言を受け、呼びかけたりする時に用いる。→やい
    1. [初出の実例]「『おさき殿やいの。おきさどのう』『ヲヲかしましい』」(出典:浄瑠璃・今宮心中(1711頃)中)

やい‐の

  1. ( 助動詞「やる」の命令形「やれ」の変化した「やい」に、終助詞「の」が付いたもの ) 軽い敬意のある命令を表わす。
    1. [初出の実例]「早う連れて戻りやいの」(出典:浄瑠璃・心中二枚絵草紙(1706頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む