やしゃんす(読み)ヤシャンス

デジタル大辞泉 「やしゃんす」の意味・読み・例文・類語

やしゃんす[助動]

[助動][やしゃんせ|やしゃんし|やしゃんす|やしゃんす|やしゃんすれ|やしゃんせ]《尊敬助動詞「やしゃる」に丁寧の助動詞「ます」の付いた「やしゃります」の音変化。近世上方における女性語》「やしゃます」に同じ。
様子を聞きに町へ出やしゃんした」〈伎・好色伝授

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精選版 日本国語大辞典 「やしゃんす」の意味・読み・例文・類語

やしゃんす

  1. 〘 助動詞 〙 ( 助動詞「やしゃる」に助動詞「ます」の付いた「やしゃります」の変化した語。活用は「やしゃんせ・やしゃんし・やしゃんす・やしゃんす・やしゃんすれ・やしゃんせ」 ) 未然形が一音節である動詞の未然形に付き、動作者への尊敬の意と話相手への丁寧の意を表わす。その動作者が相手その人である場合は、高い敬意を表わす。お…なさいます。お…になります。近世上方で、女性が用いた語。→しゃんす
    1. [初出の実例]「こな様は男同志、少将様と寝やしゃんせ」(出典:歌舞伎・百夜小町(1684)一)

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