やし酒(読み)やしざけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「やし酒」の意味・わかりやすい解説

やし酒
やしざけ

ヤシ類の樹液発酵させてつくる酒。フィリピンではツバtuba、マレーシアではトデイtoddy、インドネシアではトワクtuakという。ココヤシニッパヤシ、ブリチヤシなどの花柄先端を切って出る樹液を竹筒やひょうたんにためる。樹液には15%ぐらいの糖分を含むから、翌日までに発酵が始まり酒になっているが、なお4~5日発酵させて飲む。貯蔵することもある。アルコール分は4~8%くらいである。

[秋山裕一]

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