六訂版 家庭医学大全科 「やせについての注意」の解説
やせについての注意
(代謝異常で起こる病気)
「やせ」または「るいそう」といわれるのは、脂肪組織が標準体重に対して異常に減少した状態のことです。肥満と異なり、筋肉を主とする活性組織量の減少を伴うことが多くなります。ボディマス指数(BMI)では、18.5未満をやせとします。
やせは、単独の病気というよりは、さまざまな病気による症状です。やせをもたらす主な病気を表19に示しました。著しいやせや急速な体重減少がある場合は、医療機関でよく調べてもらう必要があります。
最近では、思春期から20代の女性に、過剰なやせ願望から病的なやせすぎの状態になる神経性食欲不振症(摂食障害)が増加しています。性機能の異常などを起こし、治療にはカウンセリングなどを行いますが、多くは治るまでに時間がかかります。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報