体格指数の一つ。成人の体格指数として国際的標準指標になっており、おもに肥満の判定に用いられる。body mass indexの略称である。19世紀にベルギーの統計学者ケトレーが発案したものであるためケトレー指数ともよばれる。BMI指数、ボディマス指数、肥満指数ともいう。
体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割って求める。日本肥満学会による肥満度の判定基準は、(1)低体重(やせ):18.5未満、(2)普通体重:18.5以上25未満、(3)肥満(1度):25以上30未満、(4)肥満(2度):30以上35未満、(5)肥満(3度):35以上40未満、(6)肥満(4度):40以上である。判定基準は国ごとに異なり、アメリカやイギリスでは日本の「肥満(1度)」を過体重とし、30以上を肥満と判定している。
体重と身長から算出するため、筋肉や骨格の状態により誤差が生じることがあるが、成人の体脂肪率や乳幼児の発育指数との相関関係が立証されたことにより、簡便な評価方法として広く利用されている。厚生労働省では2015年度版の「日本人の食事摂取基準」から、1日の食事の摂取量の指標として、これまでのカロリーではなくBMIに基づいた方法を採用している。年齢別で目標となるBMIの範囲は、18~49歳で18.5~24.9、50~69歳で20.0~24.9、70歳以上で21.5~24.9であり、この目標範囲を下回れば食事量が不足、上回れば過剰と判定して改善をすすめる。
[編集部]
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