ユスチヌス1世(読み)ユスチヌスいっせい(その他表記)Justinus I

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユスチヌス1世」の意味・わかりやすい解説

ユスチヌス1世
ユスチヌスいっせい
Justinus I

[生]450頃.ベデリアナ
[没]527.8.1.
ビザンチン皇帝 (在位 518~527) 。マケドニア農民の出身。アナスタシウス1世の近衛司令官となり,帝の死後元老院と首都コンスタンチノープルの住民に推され即位。キリスト単性論を否認し正統的信仰に帰って,ローマ教皇との 34年間にわたる対立 (アカキウスの分裂) を 519年終息させた。老年であったため養子である甥 (のちのユスチニアヌス1世 ) に政治の実務を行わせていた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む