20世紀西洋人名事典 「ヨアヒムマース」の解説
ヨアヒム マース
Joachim Maass
1901 - 1972
ドイツの作家。
ハンブルク生まれ。
1924年から創作活動を始め、「ヨハン・クリスティアーン・ギュンター」(’25年)、「ボヘミアン」(’30年)などの芸術家小説を書いたが、後に社会小説に転向して「敵手」(’32年)を発表。’39年ナチスを避けてアメリカに亡命し、編集者を経て、ドイツ文学の教授を務める。戦後は’51年からドイツとの往復の生活を送る。作品はほかに善と悪との問題を描いた「遺言」(’39年)、女性の中に潜む魔性を描いた「グフェ事件」(’52年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報