20世紀西洋人名事典 「ヨハネス・パウロ1世」の解説
ヨハネス・パウロ1世
Johannes Paulus Ⅰ
1912.10.17 - 1978.9.28
イタリアの聖職者。
元・ローマ教皇。
ベルーノ教区フォルノ・ディ・カナーレ生まれ。
本名アルビーノ・ルチアーニ〈Albino Luciani〉。
大学卒業後、1935年司祭に叙階。’37年ベルーノ神学校教授兼副校長。’47年ベルーノ教区司教副代理兼教理教育担当官。’58年ヴィットリオ・ヴェネートの司教。第2ヴァティカン公会議に参加し、多くの対話を通して新時代を理解。’69年ヴェネート大司教。「教会の真の宝は貧しい人々である」と聖職者の蓄財に警告。新聞などに寄稿し、軍縮、文明などを論じる。’78年史上最短の早さで、教皇に選ばれ、プロテスタント各教派、ギリシア正教会など歓迎されたが、在位33日で死去。温厚で「微笑みの教皇」と言われた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報