20世紀西洋人名事典 「ラウルデュフィ」の解説
ラウル デュフィ
Raoul Dufy
1877.6.3 - 1953.3.23
フランスの画家。
ル・アーブル生まれ。
ル・アーブル市美術学校の夜間コースに学び、1900年市の奨学金を得てパリへ留学し、印象主義の影響を受ける。’05年にマチスの「豪奢・静寂・逸楽」に出会い、次第にフォービスムに変わる。’09年頃には優美さとユーモアを備えた明るい装飾的画風に転じ、絵画の他、織物デザインなども手がけ、’19年には大作「バンス」を発表。その後の題材は快活なものが多く、又、「オーケストラ」シリーズのように音楽を題材とした作品も多い。他に’37年のパリ万博の電気館の大壁画などの作品があり、’52年にベネチア・ビエンナーレで国際大賞を受賞した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報