ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラメット兄弟」の意味・わかりやすい解説
ラメット兄弟
ラメットきょうだい
Frères Lameth
(弟) アレクサンドル・テオドール・ビクトール Alexandre (-Théodore-Victor) 1760. パリ~1824. パリ
兄弟ともにフランス革命の三頭派の指導者。ラメット家は古い武門の貴族。4人兄弟のうちシャルルは3男でアレクサンドルは末弟。ともにアメリカ独立戦争に参加した。 1789年全国三部会に兄はアルトアの,弟はペロンヌの貴族代表となった。国民議会に参集したのち,兄弟とも立憲君主主義者として A.バルナーブ,A.デュポールと結び三頭派を形成し議会の主導権を握った。 92年8月 10日の革命後,兄はハンブルクに,弟はオーストリアに亡命。ナポレオン時代に入って帰国し,兄はスペイン征服軍に参加し,さらに王政復古後の 1829年代議士となり,30年の革命後は保守主義者に変った。弟は県知事に任命され,帝国貴族に列せられた。
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