ベシャール(読み)べしゃーる(英語表記)Béchar

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベシャール」の意味・わかりやすい解説

ベシャール
べしゃーる
Béchar

北アフリカ、アルジェリア北西部の都市。モロッコとの国境に近い標高748メートルにあるオアシスに位置する。旧称コロン・べシャールColomb Béchar。べシャール県の県都人口13万1010(1998)、23万6213(2008センサス)。1905年フランス軍駐屯地となり発展、地中海に面したオランと結ぶ鉄道が敷設され、付近で産出する石炭鉄鉱銅鉱マグネシウムの積出し駅となった。独立後モロッコとの国境紛争が続き、その重要な軍事拠点である。工業化も進み、商工業の中心地として、オアシスからの人口が流入している。空港がある。

[藤井宏志]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベシャール」の意味・わかりやすい解説

ベシャール
Béchar

旧名コロンベシャール Colomb-Béchar。アルジェリア南西部,ベシャール県の県都。アトラス山脈南麓,モロッコ国境から約 60kmに位置する。 1909年付近のケナザで石炭が発見され,同国唯一の炭田として開発された。ナツメヤシ,エスパルト草 (パルプ原料) が栽培され,皮革製品装身具宝石で有名。サハラ縦断道路と鉄道の交通の要衝。近代的なビルが立並ぶ旧ヨーロッパ人居住地と,狭隘で曲りくねったアラブ人居住地に分れている。人口 10万 7311 (1987推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android