ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バルナーブ」の意味・わかりやすい解説
バルナーブ
Barnave, Antoine (-Pierre-Joseph-Marie)
[没]1793.11.29. パリ
フランスの革命家。グルノーブル高等法院弁護士を経て,1789年全国三部会に参加。憲法制定国民議会においては A.デュポール,ラメット兄弟らと接近し,三頭派と呼ばれ,雄弁をふるって国王の諸特権制限を主張したが,バレンヌ逃亡事件後国王ルイ 16世のパリ送還の役目を引受けてから,王妃マリ・アントアネットに接近し,次第に王家支持に傾き,秘密顧問をつとめた。 92年グルノーブルに帰省中,パリのチュイルリー襲撃で王室との通信が発覚して逮捕され処刑された。処刑まで 15ヵ月間獄中にあり,その間『フランス革命序説』 Introduction à la révolution française (1792執筆,1843刊行) を書いた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報