日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラモン・イ・カハル」の意味・わかりやすい解説
ラモン・イ・カハル
らもんいかはる
Santiago Ramón y Cajal
(1852―1934)
スペインの神経解剖学・神経組織学者。ペティラ・デ・アラゴン生まれ。サラゴサ大学で医学を学び、1873年に卒業。バレンシア大学、バルセロナ大学の教授を経て、1892年マドリード大学の組織学・病理解剖学教授となり、1902年には生物学研究所長、国立衛生研究所長に任ぜられた。脳と神経の組織学的研究で知られ、とくに中枢神経系の微細構造を詳しく研究、神経はニューロンによって構成されているという説を唱え、その後の神経科学に大きな影響を与えた。1906年、神経組織の研究業績によりゴルジとともにノーベル医学生理学賞を受賞した。
[大鳥蘭三郎]
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