最新 地学事典 「ランギトート火山」の解説
ランギトートかざん
ランギトート火山
Rangitoto volcano
ニュージーランド北島のオークランドにある島火山。市街地から北~東に幅約4kmの海峡を隔てた直径5.5kmの円形の島で,海抜260m,スコリア丘を中心に四方に緩やかな溶岩原斜面(海抜140m以下で4°~5°)を広げる火山。溶岩はアア溶岩,その先端は海底に広がる。800~200年前にかけて起きた少なくとも3回の噴火で形成。オークランド市街地を含め,周辺には大小多数(約50)のマール・タフリング・タフコーン・スコリア丘などの単成火山と付随溶岩が分布し,オークランド火山地域(Auckland Volcanic District,あるいは同火山群・同Fieldなど)と呼ばれている。その中でランギトートは唯一の複成火山でかつ最大規模。総噴出量約7km3のうちランギトートは過半の約4km3を占める。同火山群は約4万年前以前から活動を始めたとみられ,将来,市街地で噴火が起きる可能性も十分ある。岩石はアルカリ玄武岩。ランギトート以外はノルムネフェリンを含み,しばしば超苦鉄質捕獲岩を含む。
執筆者:大島 治
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

