デジタル大辞泉 「リステリア菌」の意味・読み・例文・類語 リステリア‐きん【リステリア菌】 《Listeria monocytogene》リステリア症の原因となる細菌。自然界に広く分布し、低温や高い食塩濃度の環境でも発育できる性質をもつ。主に動物や鳥類を発病させるが、抵抗力の弱い新生児・老人・妊婦などや肝臓・腎臓じんぞうの疾患などによって免疫機能が弱まっている人も発病する。→リステリア症 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
知恵蔵mini 「リステリア菌」の解説 リステリア菌 真正細菌の1属名。河川水・食品・土壌・動物の腸管内など、自然界に広く分布する。4℃以下の低温や12%の食塩濃度下でも増殖できる性質を持つ。その一種である「リステリア・モノサイトゲネス」は人間の他、多くのほ乳類、鳥類などに感染しリステリア感染症を引き起こす。感染力は強くなく、人が発症しても悪寒・発熱・筋肉痛などにとどまり自然に治癒することが多い。しかし、妊婦・高齢者・免疫機能が低下している人の場合、髄膜炎・脳炎・敗血症など重症化することもある(リステリア症)。日本では食品由来によるリステリア感染症の発症は年間住民100万人あたり0.1~10人とされる。 (2016-5-12) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報