リステリア症(読み)リステリアショウ

デジタル大辞泉 「リステリア症」の意味・読み・例文・類語

リステリア‐しょう〔‐シヤウ〕【リステリア症】

listeriosisリステリア菌によって主に羊や牛などに起こる嗜眠しみん性脳炎症状を呈する中枢神経系疾患。感染した動物との接触食品を通じて人間にも発症する。欧米ではリステリア菌による集団食中毒がしばしば発生している。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リステリア症」の意味・わかりやすい解説

リステリア症
リステリアしょう
listerosis

リステリアの感染症。人間のほか,多くの哺乳類鳥類ダニ甲殻類なども感染するので,感染獣の体液との接触,汚染された牛乳の飲用,菌が付着した野菜類の摂取,菌を含む塵埃吸入などが原因となる。妊婦や胎児,衰弱している人,悪性腫瘍,アルコール中毒,糖尿病,結核などの患者,副腎皮質ホルモン治療者がかかりやすい。髄膜脳炎,子宮内感染,敗血症が重要な病変。治療には,サルファ剤ペニシリンストレプトマイシンテトラサイクリンなど,抗生物質が使用される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む