リチャードセラ(その他表記)Richard Serra

現代外国人名録2016 「リチャードセラ」の解説

リチャード セラ
Richard Serra

職業・肩書
彫刻家,画家

国籍
米国

生年月日
1939年11月2日

出生地
カリフォルニア州サンフランシスコ

専門
ミニマルアート

学歴
カリフォルニア大学(英文学)卒,エール大学大学院(美術)修了

受賞
世界文化賞(彫刻部門,第6回)〔1994年〕,ベネチア・ビエンナーレ金獅子賞(第49回)〔2001年〕

経歴
1957〜61年カリフォルニア大学バークレー校およびサンタバーバラ校で英文学を学ぶ。’61〜64年エール大学大学院で美術を学んだ後、同大学講師となり、ジョセフ・アルバースの著作を手伝う。’66年動物の剥製を入れた個展「動物生息地」を開き物議を醸す。’68〜69年レオ・カステリー画廊での個展で、溶けた鉛による連作(スプラッシング―キャスティング)を制作。’70年代に入り、素材は鉄に移る。この頃から設置箇所が都市のどこかに特定された室内作品やランドスケープ作品を制作するようになり、米国内だけでなく欧州各国や日本からも制作依頼が殺到した。いわゆる“場の彫刻(サイト・スペシフィック)”を実践した。’81年ニューヨークのフェデルプラザに設置した作品「傾いた弧」は’85年になってその存続撤去問題が発生、’89年強制撤去された。2007年MoMA(ニューヨーク近代美術館)による大回顧展が開催された。映画製作やビデオなどの分野も手掛け、幅広く活動する。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

20世紀西洋人名事典 「リチャードセラ」の解説

リチャード セラ
Richard Serra


1939.11.2 -
米国の画家,彫刻家。
サンフランシスコ生まれ。
アクションペインティング風の絵画から出発し、1966年ローマで初個展。’60年代後半はAFA「軟らかい彫刻」巡回展、「新しい媒体、新しい方法」巡回展などゴム、鉛、鉄などを素材とした重力バランスによる緊張感のある場を作品化に努める。’70年東京ビエンナーレに来日後、’70〜72年カナダの丘陵に巨大なコンクリート板を埋め込み、また、’80年にはセント・ジョンのローターリーに巨大な半円鉄板を設置するなど芸術的制約排除物質の自立表現化を推進した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android